INTRODUCTION OF “MIZUTANI SHINYA”

Kakishibu dyer MIZUTANI SHINYA

Your future vision
combine with Kakishibu dye
will add value to future products. 

伝統と型にとらわれない自分らしさ
100年先の未来へ繋げる

水谷真也 / 株式会社おおまえ 柿渋染職人

滋賀県生まれ。上京後、リーバイス(リーバイス・ストラウスジャパン株式会社)に18年間勤務。株式会社おおまえの職人兼社長である大前清司氏の技術・発想力に魅せられ、同社に入社。職人として働く傍ら、伝統技術の発信・継承にも力を注ぐ。型にとらわれない自分らしい生き方やスタイルを大切に、未来に繋がるものづくりやビジネスのあり方を模索している。

1000年以上の歴史を誇る染色法のひとつ「柿渋染」。
自然の恵みを活かした伝統の手法と地球にやさしいものづくりで、あなたの製品の未知の魅力を引き出します。

柿渋染・暮染

柿渋染とは、まだ若く青い実から搾った果汁を発酵させてできる、天然の染め液から染色する技術のこと。日本に古くから伝わったもので、柿渋に含まれるタンニンが、繊維や木材などに防水・防腐効果をもたらすことから、日常の道具や衣類、建物、治療薬など、幅広く重宝されてきたといいます。空気に触れ、自然に酸化しながら、紫外線や熱にも反応して、ゆっくりと発色していくのが特徴です。
さらに暮染は、柿渋で下地染めしたあと、鉄分の多く含まれた水につけて黒く反応させる技術です。工業製品がなかった時代の、色の定着を高め発色濃度や色味に変化を加える手法。使い込んでいくうちに柿渋の赤みがじんわりと姿をあらわすなど、黄昏時の空のようで一期一会を感じられる魅力があります。